俺がまだサラリーマンだったころ。
会社で上司にあたる人の話です。
その方を仮に部長さんと呼びましょう。
その部長さんと喫煙所で煙草をすいながら、PS3やWiiUなど据え置きゲーム機について話をしていた。
その話の中ですごく印象的だったことがある。
部長さんは、ゲーマーなどではまったく無く、妻子持ちで社交的でマリンスポーツ好きな、仕事のできるいわゆるリア充です。
その部長さんはWiiを持っているんですが、普段テレビゲームなどしているわけでなく、結婚式の二次会とか、会社の催事とか、そういうものの景品として手に入れたんだろう。Wiiは、よくそういう使われ方をしていた時期があった。
あるいは一時期すごいブームになった時に、そういうものには目ざとい部長さんなので話題づくりに購入したのかもしれない。
なにせ、WiiUの発売日には予約購入したWiiUを数台転売して小銭を稼いだということを平然と言ってのける方だったわけです。
そんな部長さんのテレビゲームとの付き合い方についてです。
数人の客人が家に遊びに来るときなどに、Wiiで話題になったパーティーゲームなどを買って、客が帰るころには送るその足でゲームショップに売りに出すという部長さんのプレイスタイルを聞いて、俺は少しカルチャーショックを受けた。
確かにWiiのパーティゲームなんかは、お客が大勢来たときはかなり盛り上がるだろう。
それにしても、そんなテレビゲームとのかかわり方があるんだと。
俺にとってゲームソフトは、今でもダウンロード版よりパッケージ版を選択してしまいがちなくらい、手元に持っておきたい何かであって、売りに出すということは、つまりそのソフトは俺にとって失敗作ということを意味しているものだった。
けれども、テレビゲームなんて普段触らない、大多数の一般的なサラリーマンにとっては、実は部長さんのようなスタンスのほうが普通なんじゃないかと思ったのです。あるいはスマートに突き詰めるとこうなるのかも。
テレビゲームを黙々とプレイする人々と、部長さんのようにしかテレビゲームとかかわらない人々との間のこの溝はいったい何なんだろう。
そんなことをよく考えたりします。
ところで、テレビゲームの歴史に関してYouTubeでこんな動画を見つけたので貼り付けておきます。
http://youtu.be/CiB3ds2SpUU
今見ると面白い。
キャラクターの顔に、任天堂の革新性があったってところなんか、いろいろ考えさせられる部分があるね。
あと、WiiU『ゼルダの伝説 風のタクト HD』の予約がamazonで開始されました。