そろそろ、ゲームに使う素材をどうするか、取り組み始めないといけない。
一般に公開するまでに必要な素材をざっと箇条書きしてみよう。
・キャラクターイラスト
・背景イラスト
・ゲーム音楽
・効果音
・3Dモデル
最後の3Dモデルについては、初回リリースではUnityのアセットストアで無料のものを使用する予定だ。
それぞれボリュームを出す前に、初回リリースでどこまでやるかについて考えてみたい。
初回リリースは、無料で遊べるようにする予定である。
収入源は、追加コンテンツによるものを考えている。
いわゆるフリーミアムというモデルである。
もちろん体験版とは違うので、無料でもゲームとして完結したものにする予定だ。
とはいえ、初回リリースでは、ゲームシステムをプレイヤーが必要十分に理解できるぎりぎりの内容でよいと思っている。
やりこみ要素や、よりゲーム世界を広げるコンテンツは、リリース後に随時追加していけばよい。
で、どうやって考えていくか。
想定するクリアまでのプレイ時間から逆算してみたい。
まず前提として、以下の目標を立てる。
・チュートリアル的な導入シナリオが1つ
・舞台となる町は1つ
・メインシナリオが1つ
・ダンジョンも1つ(チュートリアルと共通)
以後、バージョンアップや追加コンテンツによって増やしてゆく。
クリアまでにかかる時間の目標について。
スマホをターゲットにしているので、最も多いプレイスタイルは、通勤や通学など比較的長い空き時間に少しずつ進める感じを想定している。
つまり、一回のプレイで15分から30分程度。
しかし、RPGなので1時間くらい続けて遊ぶことも想定に入れておく必要があるだろう。
このスタイルで、最低でも1ヶ月は遊び続けられるようなものにしたい。
かなり高いハードルだが、とりあえず見積もりなので、まずはこの前提で進めよう。
1ヶ月のうち、通勤・通学する日数が20日前後で、一回のプレイが30分だとすると。
少なくとも10時間は遊べる内容にしなくてはならない、ということになるだろうか。
初回のメインストーリーは、複雑な内容ではなくて、たとえばダンジョンの最下層に潜むボスを倒す、というようなシンプルなものにしようと思っている。
ストーリーを楽しむのではなくて、バトルやダンジョンの探索自体を面白くしたいのだ。
1つのストーリーで1つのダンジョンを10時間遊べるようにするには、まずは難しいことはせずに、ウィザードリィのように地下10階までの深いダンジョンを1つ用意する方向で考えよう。
1階攻略するのに1時間の計算だ。
階毎に何らかのギミックが必要だろう。
宝箱の出現や、中ボス的なキャラクター、道を開くための謎、ストーリーにかかわりのあるキャラクターとの会話、など。
また、階が深まるにつれて、敵キャラクターや、新アイテムも増えていく必要がある。
そう考えると、ざっと単純に計算すると、こんな感じになるのではないかと。
敵キャラクター数:
地下一階に雑魚キャラが5種類いるとして、階を深めるごとに3種類くらい新しい敵キャラが増えるとすると、全部で32種類。
二階に一体くらいは中ボスクラスの敵も置きたいので、追加で5体。
最終ボスに1体。
合計:38体
アイテム数:
アイテムは魔法、装備、消費すべて含む。
各階に宝箱出現のギミックを設けると特別なアイテムが10種類。
敵がドロップする基本アイテムが10種類。
遊び要素としてレアドロップアイテムが5種類くらい欲しい。
合計:25種類
余裕があれば、クリア後の収集要素として、さらにレア敵、レアアイテムをそれぞれプラス5種類追加したい。
町や登場人物についても考えてみよう。
といっても、まだシナリオも書いてないので、あくまで計算上の話ではあるが、こんな感じでどうか。
町に必要なシーン:
広場:町のエントリー。ここから各シーンに移動するイメージ。
宿屋:プレイヤーの状態回復やアイテムの整理を行う
酒場:情報収集やイベントの発生場所として
城:統治者のいる場所で、ミッションやイベントの発生場所として
郊外:町からダンジョンへの入り口として
駅:町から町への移動に使う(ただし初回では封鎖されているものとする)
道具屋:ダンジョンで収集したアイテムを使えるようにしてくれる(売買機能は次回)
挿入されるシーンなど:
スプラッシュ、タイトル、ブック選択、ブック作成、ゲームオーバーの5シーン
ダンジョン内のイベントシーンを2階に1つ挿入すると考えてプラス5シーン
その他、画像素材:
UI画像(メニュー、ボタン、ダンジョンメニュー、フォント)
UI背景(バトル用3枚、バトル結果1枚、アイテム選択)
登場人物:
宿屋の主人、酒場のマスター、道具屋、城主、駅長、使いまわせる無名キャラ、ほかストーリーに登場する人物を3人と考えて、合計9人
最後はサウンド素材。町のBGMは使いまわしも可能として、こんな感じだろう。
・タイトル、ブック選択
・町で4曲(町メイン、宿屋、酒場、郊外)
・ダンジョン、バトルBGM、バトル結果、ゲームオーバー
・ラスボス用、イベント用に各1曲
合計、12曲
効果音は、今回はフリー素材を使おう。
さて、概算だが、ざっとこのくらいのリソースが必要になる。
画像で100枚前後、音楽は12曲。
年内の俺の作業は、コーディングの残りと、ダンジョンのレベル設計、アイテムと敵のパラメータ設定、イベント定義の作成で手一杯だ。
こうしてリストアップすると、年内に上記リソースを俺1人でまかなうのは、どう考えても無理だということがわかるよね、わはは。
半分くらいをフリー素材で済ませたとしても、用意できる気がしない。
じゃあ、どうするか。
それを考えるのも、これからの大事な作業の1つである。